ドクターインタビュー

interview

vol 03.

新井 仁秀

みんなのライフサポート
クリニック旭

院長
新井 仁秀

新井 仁秀

外科医の次のステップとして在宅医療の道へ

医師を志したのは外科医だった叔父の影響です。メス一本でたくさんの患者さんを助けている姿を見て、外科医になろうと決めました。若い頃は、とにかく手術が上手にできるようになりたい、1例でも多くの手術を手がけたいという気持ちで、必死で腕を磨きました。30年以上、外科医として患者さんに向き合ってきましたが、次第に手術や抗がん剤治療といった病院内だけでの診療に限界を感じるように…。 病院では手術や外来、内視鏡の検査などの合間に末期がんの患者さんを診なければならず、時には「もっと深く患者さんに関われたのではないか」と悩むこともありました。医師としての次のステップを考えたときに、病気だけでなく患者さんが抱える背景も含めて診ていきたい。そう思ったのが、在宅医療の道に興味を持ったきっかけです。
何も知らないままに飛び込んだ訪問診療の世界でしたが、「みんなのライフサポートクリニック大網」で1年間、他の医師たちに教わりながら経験を積むことができのが、自信につながりました。これからの医師人生をかけて「支える」医療に力を注ぎたいと思っています。

「自宅で最期を迎えたい」を叶える寄り添う診療

「みんなのライフサポートクリニック旭」を開設したのが2020年10月。このエリアは訪問診療を専門に手がけるクリニックがほとんどなく、まさに“未開の地”といった状況でした。開設前に、この地域の急性期医療を担う旭中央病院にご挨拶に行ったときには、先生たちから「1分1秒でも早く開けてほしい」と言われるほど、それだけお困りの方が多かったのです。
訪問診療の道を選んで良かったのは、患者さんやご家族と深く関われること。ある末期の肺がんの患者さんを担当したのですが、その方は病院での治療ができなくなり、最期はご自宅でと希望されていました。呼吸が苦しくなってくると、そばにいるご家族は不安を感じます。私はこれまでの経験から、病院でも自宅でもできることは同じだと分かっていたので、「すべて私たちが対応しますから大丈夫ですよ」とくり返し伝えて、サポートを続けました。その結果、患者さんの希望通りたくさんのご家族に囲まれて、ご自宅で最期を迎えられました。そのことにご家族もとても喜ばれていたようで、すべて終わってから「大変だったけれど、先生のおかげで家で過ごせて本当に良かったです」と言っていただけました。その患者さんとの写真は今も大切に持っています。

クリニックを拠点に、
この地で在宅医療を
広めていきたい

昌健会グループは非常勤の先生も含めて20人以上の医師が勤務しているので、例えば形成外科の先生に褥瘡の管理について聞いたり、逆に私が腹水穿刺の手技について専門外の先生に教えたり、それぞれの得意分野を活かしながら、お互いのスキルを向上させることができるメリットがあります。普段からコミュニケーションが取りやすく、「一人ではない」と感じられるのも良いところ。また、スケジュール調整や診療に同行してサポートをしてくれるサポートスタッフ(SS)も、心強い存在です。訪問診療の経験がなくても、熱い思いを持っている先生でしたら、十分に力を発揮できるのではないでしょうか。
今後は、当クリニックが拠点となり、この地域で在宅医療のネットワークを築いていきたいと考えています。私が目標とする「患者さんに寄り添う医療」を、一人でも多くの方に提供できるように、他の医療機関や多職種スタッフとの連携をとりながら、力を尽くしていくつもりです。

  • 趣味
    ゴルフ(月に1回はゴルフ仲間と楽しんでいます)

  • 好きな言葉
    「一隅を照らす」


当院の概要 / 医師紹介

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医師紹介

新井 仁秀

院長

新井 仁秀
(あらい よしひで)

診療科目

内科・消化器外科

経歴

1989年 山形大学医学部 卒業
1993年 国立がん研究センター東病院

メッセージ

患者様を取り巻く在宅医療の抱える問題に少しでも貢献したいと考え、訪問診療医になりました。消化器外科医30年の経験を活かし、特に癌の終末期医療(緩和ケア)には力を入れて取り組んでいきたいと思っております。患者様、ご家族様、多職種の方々の声に寄り添い、地域密着型の訪問サービスを心掛けてまいりますので、お気軽にご相談を頂ければ嬉しいです。

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概要

病院名 みんなのライフサポートクリニック旭
院長 新井 仁秀
所在地 千葉県旭市二6118-1
設立 2020年